ストレスが多く「生きづらい」現代社会
あなたにはこのような経験はありませんか?
これら全ては「出来事」が影響を与えているのではなく
私たちの考え方である「認知」によって影響を受けています。
例えば、交通事故で足の骨を折った。という「出来事」が起きた場合
そこから「どう受け止め考えるか」によってその後が大きく変わっていきます。
ある人は・・・
「なんてついてないんだ」
「入院でお金も時間も無駄になり最悪だ」
しかしある人は・・・
「足の骨だけで済んで良かった」
「入院期間中に読みたい本を全部読もう」
このように全ての事柄は
「出来事」に付随する「認知」によりその後の感情や行動が決定するのです。
後者の考え方の方が前者に比べて「生きやすく」ストレスが少ないと言えます。
まとめると「出来事」による「認知」が「感情」を作り「行動」に変化を与え「身体」に影響を与えます。
そしてこの「認知」を変える事ができれば「自身」を変える事ができる。
ということになります。
「認知」を変えるには「思考の癖」を知る必要がある
先述したことは「認知行動療法」の基盤となる考え方です。
ここからはあなたにどういった「思考の癖」=「認知の歪み」考え方の偏りがあるのかを10のパターンから見てみましょう。
複数当てはまる人程、感じるストレスや他人に与える影響も大きいと言えます。
①白黒思考
0か100か、良いか悪いか、認められているかいないかなど
極端な思考になってしまい完璧を求めてしまいがちです。
それにより自分や他人を苦しめることになります。
②過度の一般化
「いつも」「必ず」「絶対」「常に」「毎回」
といったように決めつけるのが口癖になっていて
一度や二度の経験から「〇〇はいつもこうだ!」と決めつける傾向が強いです。
③マイナス思考
良いことが起こっても、良くないことへ物事を変換してしまいます。
自身や相手に対して否定的なことばかりに目がいきやすく、それが全てであると考えてしまいます。
自分を認めてあげることが出来ず、負の連鎖に陥りやすいです。
④結論への飛躍
将来や先のことを十分な根拠もなく決めつけてしまいます。
「自分はこのまま生きていても、他人に迷惑をかけ続けるし幸せにはなれない」
「あの人は自分のことを嫌っている」と冷静に状況を判断することが難しいです。
⑤フィルタリング
全体を見ず、フィルターをかけて悪いことにだけ注目してしまいます。
一つのことに拘り続けます。
これまでの体験から、楽しかった思い出もあるのに辛かった思い出だけにフォーカスしてしまいます。
⑥感情に基づいた判断
「理性」ではなく「感情」による評価や判断を行います。
また、自分の感じた感情が正しいと思い込む傾向があります。
⑦過剰な「拡大解釈」と「縮小解釈」
小さなミスをしても自分を過剰に責めたり、良い成績を出したとしても
「誰でも出来ること」と自分に厳しい態度を示します。
⑧ラベリング
自分や相手に対して「ダメな人間だ」と
否定的なレッテルを貼り、一度付けたレッテルは修正することが難しいです。
物事を多面的に見ることが出来ず、視野が狭い状態にあります。
⑨個人化と非難
自分には責任がないことでも自分のせいにしてしまいます。
「他人の機嫌が悪いのは、自分が気に触ることを言ったのかもしれない」と
罪悪感で自分を責め、なんでも自分に原因があるという様に考えてしまいます。
⑩「すべき」思考
「〜するべき」「〜しなくてなならない」と考え、他人に対しても要求します。
結果、自分の考えが否定されたり上手くいかなかった場合に、イライラしたり落ち込んだりします。
固定観念に縛られており対人関係にも大きく影響を及ぼします。
「認知の歪み」を修正する方法
この10パターンは
現実を実際よりネガティブな方向に歪めてしまうことで
悪影響を与えてしまっています。
この「認知の歪み」を修正するには、自分の持つ「認知の歪み」が生じた際、それに気づき
「今〇〇と感じているが、実際はそうではないかもしれない。」
と固まっている思考を柔らかくしていきます。
極端な思考に陥るのではなく、中間地点を探すイメージです。
自分の「認知の歪み」に気づき「その思考をほぐす」
これを繰り返していくことで「認知の歪み」は弱まり感情と行動をポジティブに変化させ、ストレスの多い現代社会を上手く生き抜くことができるでしょう。
この記事が自分を客観的に見つめ直す機会となり、あなたの今後の人生の役に立てれば幸いです。
閲覧いただきありがとうございました!
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