SNSに蔓延る闇「誹謗中傷をする心理」を解説

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簡単解説

みんなやってるSNS

こんにちは、ぱれです!

みなさんSNSはやってますか?

SNSなどのコメント欄を読んでいると「誹謗中傷のコメント」が目につくことがあります。

誹謗中傷を書かれた方は、簡単に不幸な気持ちになってしまう呪いの魔法です。

過去には誹謗中傷により自ら死を選択してしまった悲しい事件がありました。

今回は、ネットやSNSに蔓延る闇

「誹謗中傷をする心理」

を分かりやすく解説していきます!

SNSにおける誹謗中傷の4つの心理

①匿名性と責任感の希薄化

「オンライン・ディスインヒビション効果」

SNSは匿名性が高く、自分の発言が誰にどう影響するかを深く考えずに投稿してしまうことがあります。

心理学者のジョン・サラーによると

匿名性や物理的な距離、視覚的な非対面性があると、人は普段は抑えている感情や攻撃性を発散しやすくなります。


②「投影」のメカニズム

誹謗中傷を行う人の多くは、自分自身の不安や劣等感を他者に「投影」している場合があります。

「投影」とは、フロイトの防衛機制の一つで、自分の内面の嫌な部分を他人に押し付ける心理的なプロセスです。

例えば、SNSで他人を「無能だ」と非難する人は、自分の無能感や不安を他者に投影している可能性があります。


③集団心理とモブ効果

SNSでは、多数の人が同じ意見を投稿することで「同調圧力」が生まれます。

これにより、本来は個人では誹謗中傷を控える人でも「みんながやっているから大丈夫」という心理(モブ心理)

に陥り、過激な言動をしてしまうことがあります。

この現象は「去個人化」とも関連があり、集団の中で個人の責任感が薄れることで起きる行動です。


④承認欲求の歪み

SNSは「いいね」やコメントなど、他者からの反応がすぐに得られる場です。

悪意のある投稿でも多くの反応が得られると

「自分の意見が正しい」

という認知の歪みを強化してしまいます。

この行動は心理学で「報酬依存」と呼ばれ、他者の評価が行動を左右するメカニズムです。

誹謗中傷がもたらす影響

誹謗中傷は、被害者だけでなく、加害者自身にも悪影響を及ぼします。

被害者は心理的ストレスや自己肯定感の低下、精神疾患(例:うつ病、PTSD)を発症するリスクがあります。前述したように、心無いコメントは簡単に人を死に追い込みます。


②加害者も、他者を攻撃することで一時的な満足感を得る一方で、罪悪感や孤独感が強まり、攻撃性がエスカレートする場合があります。

エビデンス:2018年のある研究では、SNSのいじめ被害に遭った若者の約37%が、自己肯定感の低下を報告しており、SNSの匿名性がいじめを助長する一因となっていることが示されています。(Kowalski et al., 2018)

誹謗中傷を防ぐ3つの方法

①共感を育てる教育

共感能力を高めることで、他人の痛みを想像し、傷つける言動を控える傾向が強まります。

心理学の研究では、共感能力が高い人ほど攻撃的行動を取らないことが分かっています。(Jolliffe & Farrington, 2006)


②感情の自己調整

怒りや不安を感じたときに、まず深呼吸や別の作業で感情を落ち着ける方法を学ぶことが有効です。

認知行動療法(CBT)の手法を取り入れ、感情のコントロールを練習することが役立ちます。


③倫理観を持った利用

SNSを使用する際には、発信した言葉が他者にどう影響するかを常に考えることが必要です。

「自分が言われたらどう思うか」を基準に考える習慣をつけましょう。

あなたの言葉が誰かの光になる

SNSは言葉の力でつながる素晴らしいツールです。

目には見えないけれど言葉には「重さ」があります。

あなたの言葉が誰かの心を押しつぶすのではなく支える力になるように、

言葉を選ぶときは「自分も相手も笑顔になれる」使い方を意識しましょう。

ぱれ
ぱれ

言葉は時間を超え場所を超え、人と人を繋ぎます。

もし、あなたの言葉が誰かの涙を笑顔に変えられるのなら、

それは世界で1番素敵な魔法です。

 

最後まで閲覧いただきありがとうございました!

今回の記事があなたの人生の役に立てれば幸いです!

 

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ぱれいどりあ(ぱれ)です。
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日常に潜む心理学を分かりやすく解説することで、生活を豊かにする考えや知恵を共有できたらと考えています。
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よろしくお願いします。

主な資格:
公認心理師

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