「さぁゲームの時間だ」アドバイスを反論する心理を解説

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心理学

「話を聞いて下さい」

あなたは「アドバイスが欲しい」と相談された事はありませんか?

しかし、アドバイスを伝えても…

「それは良いですねー!ただ…」

「なるほど分かりました!でも今は…」

このように、ことごとくアドバイスを否定される…

そんな経験はありませんか?

そして、どんなアドバイスをしても受け入れられず

時間だけが過ぎてしまう…話が全く前に進まない…

 

イライラしますよね〜〜

この様な不快に陥りやすいコミュニケーションのパターンを分析することを

「ゲーム分析」と言います。

「ゲーム」と聞くと楽しいイメージがあるかもしれません

しかし、心理学における「ゲーム」とは対人トラブルを引き起こす

自滅的で不毛なコミュニケーションのことを言います。

今回その中でも「イエスバッド」と呼ばれる「ゲーム」を紹介します。

「さぁ、ゲームの時間だ」

イエスバッドとは

「イエスバッド」は相手から相談を受ける形で始まります。

先述したように、こちらがアドバイスをしても

「はい、でも…」と言うように

アドバイスを受け入れず話が進まない不快なコミュニケーションです。

イエスバッドを仕掛ける2つの心理

アドバイスを反論してくる心理としては以下のようなことが考えられます。

①関わりを求めている

この様な場合は相手に反応をもらえたり、関わってもらえる事で自身の心を安定させようとしています。
表面上では、相手からのアドバイスを求めてはいますが、本心では「関わり」を求めている可能性があります。
当然相手からすれば「関わり」を続けるために、どんなアドバイスでも否定してきます。

②低い自己肯定感

アドバイスに反論することで、相手に無力感を感じさせる事ができます。また、相手の時間を拘束し奪うことで「相手をコントロール」している感覚を得ることが出来きます。
そうすることで、自分の価値を無意識のうちに高めようとしています。

イエスバッドは、相手を陥れてやろうと言う考えはなく、無意識のうちに仕掛けています。

この様なゲームを仕掛けてくる要因として

幼い頃に両親に甘えられなかったり、両親に従わなければならなかった環境にあります。

両親から厳しく躾けられ、押さえ込まれてきたと言う思いが心にあり、立場が上の人に対しての「反発心」がこのような「反論」となり現れる場合があります。

イエスバッド(アドバイスに反論してくる人)の対策

①アドバイスはせず、傾聴し共感する

「アドバイスをして欲しい」と言いながらも、相手が本当に求めているのはアドバイスではなく「ただ聴いてほしいだけ」かもしれません。
反論ばかりしてくる様であれば一旦アドバイスは止めて、仏の様な心で傾聴に徹するのも良いかもしれません。

②会話を終わらせる

相手にどうしたいかと、逆に質問を投げてみたり、一度会話を終わらせて、また後日よく話し合おう。と言ったようにコミュケーションの形を変えてみます。
そうすることで聞き手のストレスは軽減されます。

今回は「イエスバッド」を仕掛けてくる人の心理状態や対策を解説しました。

「イエスバッド」は普段から無意識に使われている心理ゲームです。

思い返すと、あなたにも心当たりがあるのではないでしょうか?

人の心は深く十人十色です。

イエスバッドの他にも様々な「心理ゲーム」は存在します。

 

興味がありましたら、また「心理学の扉」を開いてみて下さい…

 

今回の投稿があなたの人生の役に立てれば幸いです。

最後まで閲覧していただき、ありがとうございました!

心理学
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ぱれいどりあ(ぱれ)です。
閲覧いただきありがとうございます。
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主な資格:
公認心理師

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