時は加速する?子どもの夏休みは永遠、大人の1年は一瞬「ジャネーの法則」とは

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体感時間が速くなる不思議 ― ジャネーの法則とは?

こんにちは、ぱれです。

「光陰矢の如し」とはよく言ったもので、時の流れはまるで矢のように早く感じられます。

最近では、その加速する時間に追い立てられるような感覚に、思わず恐怖すら覚えることがあります。

 

子どものころ、夏休みは永遠のように長かったのに、

大人になると1年があっという間に過ぎ去ってしまう…。

 

実は、この誰もが経験する「時間の速さの感覚」には、ちゃんと名前があるのです。

それが――「ジャネーの法則」

●ジャネーの法則とは?

19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネが提唱した心理学的な仮説です。

「時間の体感の長さは年齢に反比例する」とされています。

どういうことかというと…

︎ ▶︎5歳の子どもにとっての1年は、今まで生きてきた人生の1/5に相当します。

▶︎ 50歳の大人にとっての1年は、今まで生きてきた人生の1/50にすぎません。

同じ「1年」でも、年齢によって感じる長さがまったく違うのです。

19歳までが人生の半分?

この法則をわかりやすく表現するためによく言われるのが

「生まれてから19歳までの時間の体感と、その後80歳までの体感は同じくらい」という話です。

これは厳密な科学的数値ではなく、あくまで比喩です。

ただし実際に体感の割合を計算すると、確かに20歳前後までで“体感的な半分”を過ごしたように感じやすいのです。

なぜそうなるのか?

人間の脳は「相対的に」時間を感じます。

人生の最初の10年は、初めての経験に満ちていて時間が濃く感じられます。

しかし、年齢を重ねると経験がパターン化されて「新しさ」が薄れ、時間が短く感じられてしまいます。

同じ仕事をしていると1週間、1ヶ月、1年…あっという間に過ぎていく感覚があると思います…

時間を長く感じる工夫

では、大人になったらもう時間がどんどん速くなるだけなのでしょうか?

実は体感時間を伸ばす方法もあります。

▶︎新しい体験をする(旅行、趣味、学び直し)

▶︎日常に変化をつける(通勤ルートを変える、違う人と話す)

▶︎意識的に「今ここ」に集中する(マインドフルネス)

これらは脳に「新しい刺激」を与えるので、時間の流れをゆっくり感じやすくなります。

最後に

ジャネーの法則は「時間の体感は年齢に反比例する」という心理学的な考え方。

科学的に厳密に証明された法則ではありませんが、誰もが共感できる感覚をうまく説明しています。

人生を少しでも長く、豊かに感じるには、日常に「新しいこと」を取り入れてみるのがコツです。

人生の時間は止めることはできません。

でも、その濃さや長さを感じるのは自分次第です。

新しい一歩を踏み出すたびに、時間は再びゆっくりと流れ始めることでしょう。

ぱれ
ぱれ

「1日の輝きが増すほどに、人生はゆっくりと深みを帯びる」

 

最後まで閲覧いただきありがとうございます!

今回の記事があなたの役に立てれば幸いです。

 

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ご覧いただきありがとうございます。

日常に潜む心理学をわかりやすく紐解き、暮らしを豊かにする視点や知恵をお届けできればと思っています。
医療の現場で培った経験を活かし、カウンセリングや心理学の学びを実践しています。

どうぞよろしくお願いいたします。

資格:公認心理師

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