職場の飲み会は必要か?
こんにちは、ぱれです。
4月は歓迎会や飲み会を行う職場も多いのではないでしょうか?みなさんは職場の飲み会は好きですか?

お金もかかるし、気もつかうし正直行きたくない…
と考える方も多いのでないでしょうか?
2024年1月に行われた調査によると、20〜50代の会社員のうち50.7%が「参加したくない」と答え、特に20代の55.4%は「必要ない」と感じていることが分かっています。
中には「残業代が出ないなら行きたくない」「タダでも行きたくない」と感じる人もいるようです。
今回は、特に若者の多くがなぜ職場の飲み会に参加したくないのか。
そして職場の飲み会に「行くべき」か「行かなくていい」かを心理学的に解説していきます。
職場の飲み会の心理学的効果
職場の飲み会には、以下のような心理的・社会的機能があると考えられています。
●集団凝集性の強化… これは「仲間意識」や「共通体験」を通じてチームワークを高めるという狙いがあります。アメリカの社会心理学者フォルクマンらが示したように、共通の非公式な時間が、集団の一体感を高める効果があるとされています。
●ハロー効果と親近感の形成…お酒の場では上下関係が一時的に緩まり「人間味」を感じやすくなり、職場での印象にも影響を与えることがあります。
●組織文化の継承やルールの共有… 飲み会を通じて、暗黙の了解や組織の価値観が伝えられることもあります。
▶︎しかし、これらは「うまく機能すれば」の話です。
現代ではこの仕組みが機能しない、あるいは負担になっている場面が多く見られます。
若者が「行きたくない」と感じる心理的背景
最近の若い世代に多いのは以下のような心理傾向があります。
●個人主義・自律性の重視…アドラー心理学でも「共同体感覚」は重要ですが、同時に「自分の軸で生きること」も尊重されます。飲み会が「自分をすり減らす場」と感じると、回避したくなるのは自然です。
●心理的安全性への高い感度…「上司に気を遣わなければならない」「本音を話せない」環境ではストレスが増加します。Googleの心理的安全性に関する研究でも、自由な発言・対等な関係を築ける職場の方が成果に直結するという結果があります。
●時間とお金の価値に対する意識が強い…「残業代も出ないのに」「家で推し活したい」という価値観は合理的でもあり、自分のリソース管理の一環と考えられます。
「行く/行かない」に正解はあるか?
結論から言えば「正解は個人による」が心理学的な立場となります。
ただし、自己決定理論の視点から見れば、行くことも、行かないことも
自律的な動機づけであれば、心の健康にとって健全ということです。
強制された飲み会(外発的動機づけ)は、逆にバーンアウトや人間関係への不信を生むことすらあります。
どう付き合えばいい?
「飲み会=義務」と思わず「自分にとって有意義か?」を基準に判断すると良いかもしれません。

行かないことで評価や信頼を失うかもしれない
このような不安があるなら、仕事の場でしっかり協力する。日々、感謝を言葉で伝えることで信頼関係を築けます。
飲み会に「行く」「行かない」という選択は、対人関係の価値を否定するものではありません。
まとめると…
●自分の時間や心の余裕を大切にすることが優先
●無理して参加する必要はない
●誰かとつながることに価値を感じられるなら、参加してもいい
●行くか行かないかは「自分の意思」で選ぶことが大切
心理的安全性や自己決定の尊重こそが、現代の職場における真の信頼関係を築く土台になるのです。

人との繋がりは、強制された場ではなく安心できる場で育つ
安心できる環境があれば、自然と信頼関係は芽生えるものです。その土壌を私たちが作って行けたら良いですね。
最後まで閲覧いただきありがとうございました!
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