人類はいつか滅びる
このテーマは古代から現代に至るまで、宗教や哲学、SF作品に至るまで語られ続けてきました。
地球温暖化やAIの発展、戦争の危機が叫ばれる現代においても、終末論は私たちの「不安のタネ」として存在し続けています。
直近で盛り上がっているのは
●2025年7月5日の大災難(予言)
●2032年12月22日に”2024YR4″隕石衝突(3.1%の確率→現在0.0017%)
などが話題です。
なぜ私たちは「世界の終わり」という概念に魅了されるのでしょうか? その背景には、人間の心理が深く関わっています。
今回は「みんな大好き終末論」ということで心理学の視点から終末論を紐解いてみましょう。
終末論に惹かれる心理学的解釈
私たちが終末論に惹かれる理由は主に2つあると考えます。
①不確実性の回避
人間の脳は予測できない未来に強いストレスを感じるように出来ています。「世界はどうなっていくのか」「人類はいつ滅びるのか」
終末論はこの問いに「1つの明確な答え」を導きます。
「〇〇年に地球が滅びる」「〇〇によって人類は絶滅する」
これらのストーリーはそれが事実であるかに関わらず、不確実な未来に対する答え(安心感)を与えてくれます。
②コントロールできる結末
「この世界が終わるなら私たちはどう生きるか?」
終末論が囁かれる中で人々は自分の人生に意味を見出そうとします。
終末論は「限られた時間を意識して充実させよう」というメッセージを含むことも多く逆説的に生きる活力を生むことがあります。
終末論が広がる心理メカニズム
終末論が時代を超えて語り継がれるのは心理学的なメカニズムが働いています。
①集団心理とミーム
社会心理学では、終末論が広がる背景には「集団心理」が働くことが考えられます。
人は「みんなが信じることを信じる」傾向があり、不安や緊張感が高まると終末論のような「シンプルで強いメッセージ」が拡散されやすくなります。
また、ミーム(模倣されながら受け継がれる情報)として広がることも終末論が繰り返し登場する理由です。
1999年の「ノストラダムスの大予言」も一種のミームと言えます。当時、メディアを通して社会全体に影響を与えました。私も幼い子どもながらに恐怖した記憶があります。
このように終末論は「話題性があり人々の注意を引きやすい」ため広がり続けるのです。
②認知バイアスの影響
人間の認知には「利用可能性ヒューリスティック」と呼ばれるバイアスがあります。
これは「最近見聞きした印象的な情報ほど、実際よりも重要性が高い」と感じてしまう言わば「勘違いです。」
ニュースやテレビ番組で終末論的な話題が続くと、低い確率の出来事でも「本当に起こるかもしれない!」と思い込んでしまいます。
終末論に惑わされるな
終末論は単に不安を煽るものもあれば、未来への警鐘として有益なものもあります。感情的に流されず冷静に向き合うことが必要です。
大きなニュースや不安を煽る情報が出回った時「誰がどのような目的で広めているのか」この思考が冷静になる鍵です。
終末論に振り回されず「今をどう生きるか」に焦点を当てることで前向きに行動するための糧とすると良いでしょう。
最後に
終末論は人間の心理に深く根ざした現象です。私たちは「不確実な未来」への不安に対処するために時に終末論を信じ、語ります。
その心理メカニズムを理解すれば、いかなる情報にも惑わされず冷静に立ち回ることが出来るはずです。
過去の記事“唯一の絶対「死」とは何か?”でも触れたように「終わりを意識する」なら「今を大切に生きるヒント」として活用していくことが大切です。

終わりがあるからこそ「今」が輝く。
最後まで閲覧いただきありがとうございました!
今回の記事があなたの人生の役に立てば幸いです。
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