出るまで回す!課金地獄から抜け出せない心理とは

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心理学

課金は感謝の印

かのマリー・アントワネットはこう言いました。

「お目当てのキャラが出ない?」

「なら出るまでガチャを回せばいいじゃない」

私はこれまでに多くのアプリで課金をしてきました。

パズドラ 、ハースストーン、デュエル・マスターズ、ポケモンGO…

これまでの総課金額は100万円を軽く超えています。

中には私より一桁以上も多く課金している猛者も存在します。

私のように、お目当てのキャラが出るまでガチャを回してしまう人達の心理とは…

今回はナゼ課金(ガチャ)が止められないのかについて、心理学の視点から考えていきます。

今止めると大損!「コンコルド効果」

「コンコルド効果」は1度は聞いたことがあるかもしれません。

【コンコルド効果】

それまでに費やしてきた労力や時間を惜しみ、後に引けなくなる心理効果です。

これはパチンコなどにも同じことが言えます。

  • 「ここまで回したんだから、天井まで行くしかない!」
  • 「今席を離れると、他の人に良いところを持って行かれる!」

このような心の変化が起こり、行くところまで行ってしまうのです。

「コンコルド」を実際に作る際、これまで費やしてきた労力や時間を惜しみ、後に引けなくなった話に由来しています。

スキナー箱の実験で分かったこと

「スキナー箱」と言う実験装置があります。

箱の中にはボタンがあり、それを押すと餌が出てくる装置の中にネズミを入れた物です。

そのボタンを3タイプに変えて実験を行いました。

  1. ボタンを押しても餌が出なくなる。
  2. ボタンを押すと毎回餌が出てくる。
  3. ボタンを押すと稀に餌が出てくる。

このボタンの内、3番のボタンが最もネズミの射倖心を煽り、何度も何度もボタンを押させることになりました。

人間も同様にお目当ての物が「時々出る」場合に強く射倖心を煽られてしまいます。

課金(ガチャ)やパチンコが止められない理由はここにあります。

圧倒的優越感!「希少性の法則」

人は希少性の高い物に目がありません。

【期間限定】【希少】【限定】

商品にこれらの言葉があると

希少性の高いレアな商品を手に入れたくなる心理が働き、購買意欲は高まります。

そして、希少価値の高い物を身につけたり見せることで

お手軽に承認欲求を満たしてくれます。

以前にも紹介しましたが

人は「承認欲求の奴隷」です。

抗うことは難しく、承認欲求のために行動する人も珍しくないです。

課金をするだけで、良い装備やキャラクターを保有することで優越感に浸り、他者からの注目を浴びることが出来ます。

出た瞬間が最高地点

ガチャあるあるですが

出すまでが1番ドキドキわくわくして楽しいものです。

苦労してお目当のキャラが出た瞬間、当たりを引いた瞬間

脳内にドーパミンが大量に分泌されるのを感じ歓喜の嵐が巻き起こります。

ガッツポーズをして雄叫びをあげるほどに…

しかし、後で冷静になると

「別に無くても良かったんじゃない?」

「当たったけど結局使わない」

と思うこともしばしば…

出た瞬間の快感と心理的な影響により、狂ったように課金してしまうのです。

それって本当に必要?

あなたが今出したお目当てのキャラも

なんと1年後には上位互換が出現します。

(早いと半年後…)

そして、今あなたがやっているゲームも

サービス終了してしまえば何も残りません(思い出をありがとう…)

あえて無課金で攻略するのもまた一興です。

  • その課金は本当に必要ですか?
  • 欲求を満たそうとしてませんか?
  • 出た瞬間の快楽を求めていませんか?

これは皆さん、そして私自身への問いかけでもあります。

課金が悪とは言いません

課金をすることでしか見えない未来があれば、課金もムダにはならないでしょう…

くれぐれも無理のない課金ライフを楽しんで下さい!

 

今回の記事があなたの役に立てば幸いです。

最後まで閲覧いただきありがとうございました!

 

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ぱれいどりあ(ぱれ)です。
閲覧いただきありがとうございます。
日常に潜む心理学を分かりやすく解説することで、生活を豊かにする考えや知恵を共有できたらと考えています。
日々、医療に携わる中でカウンセリングや心理学の知識を学び実践しています。
よろしくお願いします。

主な資格:
公認心理師

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