危険な知的好奇心
こんにちは、ぱれです。
今回の禁断の心理実験は、危険な知的好奇心が招いた非常に残酷な実験です。
13世紀の神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世(1194-1250)はヨーロッパの歴史に名を残す聡明な皇帝であり、哲学や科学を愛した人物でもありました。
しかし、彼の知的好奇心は時に危険な領域へと踏み込むことになりました。
彼が抱いた疑問は
「言葉を知らない赤子は、どんな言葉を話すのか?」
というものでした。
ラテン語か、ギリシャ語か、あるいは神が与えた“最初の言語”を話し始めるのではないか——?
そう考えた彼は、ある恐るべき実験を命じました。。。
この世で最も孤独な赤子たち
フリードリヒ2世は約50人の新生児を集め、特定の条件下で育てるよう指示を出しました。
①乳母や養育係は、赤子の世話はするが、一切話しかけてはならない。
②目を合わせず、抱きしめることも許されない。
③最低限の食事と清潔な環境を提供する。
これらの環境で育てられた赤子たちの運命は、想像を絶するものとなりました。
実験の結末──沈黙の中の死
言葉を聞かず、人の温もりを知らずに育てられた赤子たち。彼らは最初に何を話し始めたのか……?
その答えは「何も話さなかった。」
なぜなら、赤子たちは言葉を覚える前に命を落としてしまったからです。(1歳を迎える前に全員亡くなった)
記録によれば「原因不明の死」とされていましたが、現代の心理学や医学の観点から見れば、極度の愛情欠如による「ホスピタリズム」や「情緒的剥奪」が原因だったと考えられます。
つまり、人間の赤ちゃんは言葉以前に、愛がなければ生きられないことがこの実験で分かりました。
ホスピタリズム: 乳児が長期間施設などで養育されることで、情緒的・身体的な発達に遅れが生じる現象。愛情不足や刺激の乏しさが原因。
情緒的剥奪: 親や養育者からの愛情や関わりが不足することで、精神的・社会的な発達に影響を受ける状態。
言葉よりも必要なもの
フリードリヒ2世の実験がどこまで本当に行われたのかは、史実としての確証は薄い部分があります。
しかし、後の時代に行われた研究や孤児院の事例を見ても
愛情やスキンシップの欠如が赤子の発達に与える影響は計り知れないことが分かっています。
この実験が示したのは
「言葉の前に、まず愛がある」という真理でした。
人間は、単に言葉を話す生き物ではない。誰かの声を聞き、誰かに触れ、心を通わせることで初めて生きていける存在です。

言葉は人をつなぐ。だが、言葉を生むのは「愛」なのかもしれない。
最後まで閲覧いただきありがとうございました!
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